ワニくんの死が楽しみだった人々
もしもワニくんの漫画が、
100日後に誕生するとか
100日後に結婚するとか
100日後に童貞卒業するとか
そういったものだったらここまでの社会現象にはならなかっただろうな。
(3つ目は違うか)
この度負のエネルギーの強さを改めて思い知ったニートです。
負のコンテンツが伸びるのは何故
私のTwitterアカウントは元々、自分の仕事に繋がるような情報を収集するためのアカウントとして使用していましたが、病気をしてからというもの、同じような症状を持つ人達をどんどんフォローするようになりました。
そして私のTLは今、感傷的な文章や漫画が物凄いスピードで伸びています。
実のところ、私のツイートでも前向きなものよりも後ろ向きなものの方がいいね数は多いです。なんとなく想像はしていましたが、結局そうなんだなと思います。
負のエネルギーは共感を得やすいのかもしれません。
心の底にある(表に出してはいけないと思っている)怒り、悲しみ、憎しみなんかを、ツイッターで表現してくれる人がいたら、
「よくぞ言ってくれたよ〜!私も同じ気持ちなんだよ〜!」
と安心してRTやいいねをしてしまいます。
自分と同じ苦しみを持っていて、それが救いようのないものであればある程、いいねを押したくなるものです。
良い言葉で言えば、痛みを分かち合いたい。
悪い言葉で言えば、馴れ合いたい。
そんな気持ちがあるのです。それで不思議なことに安心してしまうのです。
ああ、自分と共通の敵を持っている人がいるんだ!と。
ワニくんが死ぬのが楽しみだった
今回のワニくんの一件に関しては、
「負のコンテンツを通してみんなと馴れ合いたい」
この勢いが日を追うごとに増し、マシマシにまして、最終日には高校球児が砂をかき集める夏の終わりのごとく、盛大にエモり散らかし爆発したように思いました。
私の認知に歪みがあるのかもしれませんが、少なくとも私の目にはそのように写ったということです。負のエネルギーにより招集された人間達が一致団結する姿を見たと言ってもいいでしょう。
ワニくんの死という共通の敵が私たちをつなげました。
生きる。https://t.co/fvfunOYJqD pic.twitter.com/usgNEMuqXV
— きくちゆうき (@yuukikikuchi) 2020年3月20日
さて、彼の死後、敵がいなくなった私たちが目をつけ、新たな的となったのが広告代理店です。
D通が絡んでたのかよ〜、醒めたわ〜。
これまたいいねのオンパレードです。
私たちはいつまで敵を作り続けるのでしょうか。
猫ちゃんみたいなコンテンツで繋がりたいよ
しかしそう言った感傷的なものと同じくらい伸びるのがかわいい猫ちゃんの動画です。
俺は!できれば!猫ちゃんが伸びるTLに!住みたい!
私ニートは前よりは症状がよくなったとは言え、精神的にも体力的にもまだまだ不安定な身です。本当に情けない。どれくらい情けないかと言うと明日の自分と約束ができないくらいです。人との約束なんて余程の覚悟がないとできません。
そして負のコンテンツがあれば、それに引っ張られやすい脆さがあります。だから最近はいろんなものをミュートしているんだ本当は。
できれば前向きでありたいので、おれらは猫ちゃんで繋がろうよ。
ね、
しかしワニくん、よかったなあ〜〜